症状にお困りの方へ統合失調症

統合失調症とは
統合失調症は、思考・感情・行動のバランスが崩れ、現実とのつながりが揺らぐ精神疾患です。
幻聴や妄想、感情の平板化など多様な症状が現れ、早期の治療と周囲の理解が回復の鍵となります。
統合失調症は、脳の情報処理の仕方に変化が起こり、「考えがまとまらない」「現実との区別がつきにくい」といった状態が続く病気です。
日本では100人に1人がかかるとされ、思春期〜30代に発症しやすい傾向があります。
主な症状とタイプ
陽性症状(現実にないものが現れる)
- 幻聴(誰かに話しかけられているように感じる)
- 妄想(監視されている、狙われているなどの思い込み)
- 思考の混乱(話が支離滅裂になる)
陰性症状(本来あるはずの機能が低下する)
- 感情の平板化(喜怒哀楽が乏しくなる)
- 意欲の低下(何もする気が起きない)
- 社会的な引きこもり
認知機能障害
- 注意力や記憶力の低下
- 判断力や計画力の低下
これらの症状は、急性期・休息期・回復期といった経過をたどることが多く、再発のリスクもあるため、継続的な支援が重要です。
周囲の理解と支援
統合失調症は、「性格」や「育ち」が原因ではなく、脳の働きのバランスが崩れることで起こる病気です。
本人は症状に気づきにくいこともあり、周囲の理解と支援が不可欠です。
支援のポイント
- 症状を否定せず、安心できる関係性を築く
- 治療(薬物療法+精神科リハビリ)を継続できるよう支える
- 再発のサイン(睡眠の乱れ、イライラ、孤立など)に気づく
- 本人のペースを尊重し、焦らせない